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医食同源の起源は韓国にあり? 健康にもいい韓国料理の秘密とは?
皆さんは韓国料理の調味料というと何を真っ先に想像しますか?
コチュジャン?ごま油?
どれもピリッと効きそうで食欲をそそりますね。
韓国では薬味や香辛料、調味料などを総称して「薬念(ヤンニョム)」と呼びます。由来は塩が薬のように貴重だった時代の名残りで、「薬食同源」という食の思想を象徴化した言葉だと言えます。
「薬食同源」は日本では「医食同源」などとも言われますが、意味は文字通り「医も食も源は同じ」ということで、古代より中国に伝わる有名な思想です。
そうなんです、韓国料理には今も古代中国からの食の思想が生きているんです。
 
意外? 薬食同源が一番浸透したのは韓国

「薬食同源」の思想は本家・中国では数多くの研究家たちの手を経て、より専門化し洗練され高級化した料理体系へと発展していきました。そう、「薬膳」です。洗練された薬膳メニューはその効果も高いものですが、反面、毎日気軽に作るイメージからは遠ざかった感があります。

日本で「医食同源」が広く知られるようになったのは実は意外に最近のことで、1970年代からのようです。食べ物で健康になる、という考えは現在に至るまで食ブームの根幹を支えていますが、日本では例えば「動脈硬化の予防には納豆に含まれるナットウキナーゼが効く」というような取り上げられ方が多く、具体的な成分が特定の症状に効くことを期待していることが多いように思われます。
こうした反応はやはり西洋医学的な思想の影響でしょうか?最近では更に進んで、薬効成分だけをサプリで摂取する人も多くなっていますね。

一方、韓国では少し事情が異なったようです。「薬食同源」の思想はよりわかりやすい「五味五色」という食の教えとして、一般民衆の間にまで広く浸透していきました。これには本家・中国のように専門分野として発達していくだけの、文化的・財政的余裕がなかったという事も一因なのかもしれません。

薬食同源図
 
韓国料理の基本は「五味五色」

「五味五色」は、中国の五行思想(五行説)に基づいたものです。
五行思想は、古代中国に端を発する自然哲学の思想で、万物は木・火・土・金・水の 5 種類の元素から成るという説です。 又、5種類の元素は、互いに影響を与え合い、その生滅盛衰によって天地万物が変化し、循環する、という考えが根底に存在します。この相互の作用を指して「五行」と呼ぶのです。

この五行の中では全ての要素は5種類に分類されます。
「五味五色」では、五行の「木・火・土・金・水」の順に、「辛・甘・酸・鹹(しょっぱい)・苦」(五味)、「青・赤・黄・白・黒」(五色)にあてはまります。
韓国では、5つの色の食材を、5種類の味に味つけした料理を食卓に並べることで、栄養バランスのとれた健康的な食生活が送れると考えられ、実践されてきたんです。

韓国の五色の基本は青(緑):緑野菜、赤:唐辛子、黄:卵黄、白:卵白、黒:海苔。 そのほか、さまざまな食材を、色味を考えながらバランスよく使って五味で調味し、 そんな料理を何品かを食卓に並べたり、あるいは一品の中で「五味五色」を実践することで、健康的な食生活を送ることができるというわけです。

青 赤 黄色 白 黒
ほうれん草、キャベツなどの緑野菜類、ワカメ、コンブなどの海藻類 赤唐辛子、ニンジン、トマト、ナス、ナツメ、ブドウ 地鶏など鶏肉、卵黄、カボチャ、柿、ミカンなど果物類、ハチミツ 米、魚介類、卵白、タマネギ、ジャガイモ、ダイコン、モヤシ、キキョウ、ニンニク 黒米、牛・豚・烏骨鶏・黒ヤギなど肉類、海苔、黒ゴマ、黒豆
 
「五味五色」実践編その1.キムチ
例えばキムチは1品で「五味五色」の教えを表した代表的なものです。表は「ペチュキムチ」(白菜のキムチ)の素材を色別に分けたものですが、このようにキムチの場合は、ひと皿で五色の食材・五味の味もすべて含まれています。
キムチの五味五色 キムチの五味五色

白菜の葉の緑

唐辛子

白菜の葉の黄、ショウガ、ニンニク

白菜の葉の白

塩辛など薬味類

 
「五味五色」実践編その2.ビビンバ
ビビンバの五味五色 ビビンバの五味五色

ほうれん草、わかめ、きゅうり、銀杏など

にんじん、味付け牛肉、ユッケ、ナツメなど

かぼちゃや錦糸卵など

もやし、トラジ、大根、くるみ、松の実、栗など

ゼンマイ、しいたけ、海苔、黒ごまなど

 
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