|
「薬食同源」の思想は本家・中国では数多くの研究家たちの手を経て、より専門化し洗練され高級化した料理体系へと発展していきました。そう、「薬膳」です。洗練された薬膳メニューはその効果も高いものですが、反面、毎日気軽に作るイメージからは遠ざかった感があります。
日本で「医食同源」が広く知られるようになったのは実は意外に最近のことで、1970年代からのようです。食べ物で健康になる、という考えは現在に至るまで食ブームの根幹を支えていますが、日本では例えば「動脈硬化の予防には納豆に含まれるナットウキナーゼが効く」というような取り上げられ方が多く、具体的な成分が特定の症状に効くことを期待していることが多いように思われます。
こうした反応はやはり西洋医学的な思想の影響でしょうか?最近では更に進んで、薬効成分だけをサプリで摂取する人も多くなっていますね。
一方、韓国では少し事情が異なったようです。「薬食同源」の思想はよりわかりやすい「五味五色」という食の教えとして、一般民衆の間にまで広く浸透していきました。これには本家・中国のように専門分野として発達していくだけの、文化的・財政的余裕がなかったという事も一因なのかもしれません。 |